たい焼きは、寒い冬には特に恋しくなる和菓子ですね。焼きたてのアツアツを頬張れば、あんこの甘さと、その温もりで、とても幸せな気持ちになれます。

また、たい焼きを食べる際には、「頭の方から食べるか?それともしっぽの方から食べるか?」というのは、たい焼きの食べる際の定番の質問ではないでしょうか。

…ちなみに、この質問に関しては、「頭から食べて、あんこの少ないしっぽを食べ終わりに持ってくることで、さっぱりと食べ終わりたい」という方が多いようですよ。

そんな冬に愛されるたい焼き、その起源はどういったものだったのでしょうか。

たい焼きは、元々は「今川焼」が元になって発案された焼き菓子だったようです。以前は、たいの型の他にも色々な動物の型があったそうです。

ですが、たいの型の見た目の縁起の良さから、この型が最終的に残ったということです。

ちなみに、「今川焼」は江戸時代に神田の方の「今川橋」の近くで売られていたため、今川焼と呼ばれるようになりました。

今川焼は、地域によって呼び名が異なる場合があり、関西の方では「大判焼き」や「回転焼き」と呼ぶこともあります。

関東でも、お祭りの露店では今川焼を「大判焼き」というのれんで売っているのを、時々みかけますね。

さて、元になったのは、その今川焼ですが、たい焼き型自体の発祥の地は、麻布十番にあるたい焼きのお店だと言われています。

こちらでは、現在もそのたい焼きを食べることができ、特に寒い冬の日などは行列ができていることもあります。

さて、そんなたい焼きですが、その皮には二種類の食感の違いがあるのをご存知ですか?

たい焼きは、小麦粉に卵、砂糖を混ぜた生地を、型に流し込んで、その上に粒あんやカスタードクリームなどを落として、再び生地を流し込み、もう反面の型とプレスするようにして焼き上げます。

この時に流し込む生地には、お店の特色などにより二種類の生地があります。一種類は、薄焼きせんべいのような、ぱりっとした生地であんこが包まれたものです。

もう一種類は、厚みのあるふっくらした生地であんこが包まれたものです。ぱりっとした生地の方は、全体的に厚みのないさっぱりとした皮に仕上がります。

そのため、あんこなどの中身をたくさん詰めることができます。あんこが好き、中身ぎっしりの方が好き、皮よりも中身を楽しみたい、という方には、断然こちらの皮のたい焼きの方がおすすめです。

ふっくら厚みのある生地のものは、生地はフワフワですが、その分、中身の具が入るスペースが少なくなってしまいます。

中身よりも生地のモチモチ感を楽しみたい、生地と中身を程よい加減で食べたい、という方にはこちらの方がおすすめです。

ふっくらモチモチの生地には、小麦粉などの他に、餅粉や、タピオカ粉を配合して作られているという違いもあるようです。

あなたはどちらが好みでしょうか?季節や、気分によって食べ分ける、というのも良いかもしれませんね。